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韓非子〈下〉 (文春文庫)
価格: 540円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1
諸子百家というと、法家、儒家、墨家、道家、縦横家、農家、名家等があるが、そのように分類することから、偏見が生まれることはあり得る。法家である韓非子が道家の「老子」を引用解説するのはおかしいというようなものがそれだ。著者は、従来の諸子百家の分類は、春秋戦国期の歴史発展の理解を妨げるだけでなく誤解の原因になると他の著書の中で主張していた。諸子百家は並列して論じられるものではなく、哲学としての「老子」を法家である韓非子がみずからの政治論に応用することは充分考えられるという立場である。加えて、本書のあとがきに述べられているように、日本の研究者も、「本来はこういう意味だ」という説明を付すことで原典の字



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